こんな悩みにお答えしたいと思います。
- こんな記事
- 【aとthe】の違いや使い分け
- 【a】がつくものの特徴
- 【the】がつくものの特徴
- 記事を書いた人
ブログの管理人 slowboat
京都府立大学卒。
独学で英語をマスター。
TOEIC955点達成。
BBC WORLD SERVICEは完璧に理解できます。
英語のおかげで本業の写真撮影の仕事も増えました。
現在は妻と6歳の息子と暮らしています。
冠詞の【a】と【the】ですがどっちを使えばいいのかわからなくなりません?
上級者でも間違えることがあるんです。
今回は、冠詞の【a】と【the】の違いや使い分けについて書いています。
結論から言うと、
- a ➤ ある1つの、普通の
- the ➤ その
で覚えればいいんです。
では絵や図を使ってわかりやすく説明していきますので早速見てみましょう。
この記事は5分で読み終わります。
Table of Contents
冠詞の【aとthe】の違い基本編[使い分け]
冠詞の【a】と【the】の違いですが、最初はこれだけサクッと覚えれば大丈夫。
- a 👉 ある1つの[1人の]or 普通は、普通の
- the 👉 その
この使い分けを詳しく説明します。
まずは【a】のイメージを見てみましょう!
【a】はまさに【ある1人の】少年というのがピッタリでしょ。
【the】のイメージ
【the】は、はっきりと1人だけ浮き上がっているイメージ。
【ある1匹の】とか【普通の】犬ではないですね。
【主役の】犬がピッタリです。
※参考文献:ハートで感じる英文法 NHK出版
では上のイメージを頭に入れておいてください。
【ある1人の】【ある1つの】の意味の【a】
上の写真のように男性が働いているのをたまたま見かけたとします。
あなたがその男性のことを全く知らなければ、
ある1人の男性が働いています。 A man is working.
と普通言いますよね。
【ある1人の】【ある1つの】は初めて見た、知らない人や物に使う日本語。
いままで知らない人や物
👇
【ある1人の】【ある1つの】が使える
👇
【a】
では次に【the】のシチュエーションを見てみましょう!
今度はたまたま通りかかったら、友達のB君が働いていました。
[知り合いの]その男性が働いています。 The man [who I know] is working.
普通はこの場合に【ある1人の】男性が働いていました。[A man is working.]とは言わないですよね。
- 知っている友達に対して、【ある1人の男性】、というのは変
- 会ったことないけど名前は知っているよ、という時も【ある1人の男性】はおかしい
こんな場面で[ある1人の]、[ある1つの]を使うとおかしい時に【the】を使ってあげればいいんです。
例文
[今まで見たことがない]ある1人の女の子が話している。
👉 A girl is speaking.
[同じクラスの]その女の子が話している。
👉 The girl is speaking.
例文
[今まで見たことがない]ある一匹の黒い馬が歩いていた。
👉 A black horse was walking.
[隣の人が飼っていて知っている]その黒い馬が歩いていた。
👉 The black horse was walking.
※後にくる言葉が、[あ、い、う、え、お]の母音で始まる単語には「an」を使います。
[隣の人が飼っている]ことを知ってる黒い馬のことは【ある一匹の黒い馬】とは言わないですよね。
特定のものや人
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【ある1つの】【ある1人の】が使えないとき
👇
【the その】
【普通は】[普通の]の意味の【a】
今度は上の絵を見てみましょう!
普通は犬は足が4本あります。A dog has four legs.
普通の犬は鼻が敏感です。 A dog has a sensitive nose.
※sensitive[センシティブ]:敏感な
こういったことはどの犬にも共通して言えます。
【普通は】【普通の】をつけるとしっくりきますよね。
共通して言えるとき
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【普通は】【普通の】という言葉がつかえる
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【a】
例文
普通は飛行機は安全です。
👉 A flight is safe.
普通の馬は速く走る。
👉 A horse runs fast.
[普通の]コーヒーを飲みますか?
👉 Would you like a coffee?
次に👇の絵を見てみましょう!
男性の横に犬がいます。
その犬は足が短い。The dog has short legs.
この時に【普通の犬は足が短い】とは言えないですね。
男性の横に座っている犬が足が短いだけであって、普通の犬が足が短いわけではないです。
特定のことを言いたい場合
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【普通の】【普通は】が使えないとき
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【the その】
先ほどの例文を使ってみます。
例文
その飛行機は危険です。
👉 The flight is dangerous.
その馬は速く走らない。
👉 The horse doesn't run fast.
普通の飛行機は危険です、普通の馬は速く走らない、というのは変ですね。
まとめ
- a 👉 ある1つの[1人の]or 普通の、普通は
それ以外の時は
- the 👉 その
冠詞の【aとthe】の違い応用編[品詞やルール]
ここからは[a]と[the]の使い方の応用編[品詞やルールなど]を見ていきましょう!
全てを紹介するには本一冊分になるので、わかりやすいものをピックアップしました。
初心者の方は基本編が大体こんなものなのかな、くらいでわかっていれば問題ないので、さらっと読んでみてください。
a がつくとき
国籍や宗教など
- He is a Christian.[彼はキリスト教徒です。]
- She is a Japanese.[彼女は日本人です]
Christian:キリスト教徒
ブランド名
ToyotaやSonyといったブランド名にも a がつくことがあります。
例文:I am going to buy a Toyota.
訳:今度トヨタを買うんだ。
例文:I want a Budweiser.
訳:バドワイザーが飲みたい。
こんな風にブランド名の愛称で使うことがありますよね。
イディオムや決まった言い方の時
- a lot of
- a great many ~
- such a ~
など
the がつくとき
文章の中で一度出てきたとき
例文:He found an apple. He ate the apple.
訳:彼はある一つのリンゴを見つけた。彼はそのリンゴを食べた。
文章の中で一度出てきたら、二回目からはtheを使います。
最高のもの、ベストなもの
例文:Kinkakuji is the temple in Kyoto.
訳:金閣寺は京都で最高のお寺です。
例文:That is the solution to global warming.
訳:それが地球温暖化の最適の解決策です。
※solution:解決策 global warming:地球温暖化
場所や手段などが最高の、最適なといった意味で使います。
海や川の名前
- the Panama canal: パナマ運河
- the Amazon:アマゾン川
- the Yodogawa:淀川
- the Caribbean:カリブ海
- the Atlantic Ocean:大西洋
- the Pacific Ocean:太平洋
- the East China Sea:東シナ海
など
群島、山脈、砂漠
- the Hawaiian Island:ハワイ諸島
- the Alps:アルプス山脈
- the Apennine Mountains:アベニン山脈
- the Andes:アンデス山脈
- the Sahara:サハラ砂漠
- the Gobi:ゴビ砂漠
など
湖や一つの山、一つの島などは a も the もつきません。
病気によって【aとthe】の使い方が違う
- 病気の症状などには【a】
- あるきまった種類の病気は【the】
【a】を使う病気
- a cold :風邪
- a cough:せき
- a fever:熱
- a sprain:ねん挫
- a rash:肌荒れ
- a headache:頭痛
- a stomachache:腹痛
など
【the】を使う病気
- the measles:はしか
- the hives:じんましん
- the mumps:おたふくかぜ
- the flu:インフルエンザ
- the pox:梅毒
など
あるきまった病気にはtheを使います。
Cancer など a も the もつかない病気もたくさんあります。
もう覚えるしかないですね。
無冠詞:【a】も【the】もつかない場合
- 数えられない名詞:water[水] tea[お茶] juice[ジュース] など
- 感情を表す名詞:happiness[幸せ] sadness[悲しみ]など
- 自然現象:snow、 rainなど
- 湖や一つの山、一つの島など
あとsociety[社会]、nature[自然]などまだまだたくさんあります。
冠詞【a】と【the】の違いまとめ
今回取り上げたのは、
- a 👉 ある1つの[1人の]or 普通の、普通は
- the 👉 その
でした。
たくさんありましたね、こんなに覚えられないです。笑
大体こんな感じなんだな、と頭の片隅にでも覚えておけば問題ないです。
冠詞とか前置詞を完璧に使えるようになるよりも、会話が聞き取れたり、簡単な英文をサクサク言えたり、ボキャブラリーが多いほうが絶対役に立ちます。
a や the の使い方で悩んで前に進めない、ことが一番ダメなこと。
分からなければほっといていいんです。
英語の勉強を続けていけば、なんとなく感覚で分かるようになってきますから。
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